膝の痛みと骨盤の歪み

骨盤の歪みと膝の痛みは大きな関係があります。

一つは、筋肉の張力の変化による問題。

もう一つは、骨盤の歪みに伴う足の角度の変化です。

分かりやすいのが、仰向けで寝た時の足先の向き。

だいたい、足先が外を向いてる側は膝の内側が痛くなり、

足先が内へ向いてる側の膝の外側が痛くなります。

治療は膝のトリガーポイントの解消と骨盤の歪みの両方を改善しないと、慢性的な痛みはなかなか改善しません。

吐き気・嘔吐の改善

体性内臓反射とは、体の表面を刺激することで内臓機能に影響を与える反射の事です。

一般的には、足ツボや耳ツボで内臓を刺激するのが有名ですね。

吐き気改善の為のツボも色々あり、一時的な症状緩和には手首の内側5cm上方にある内関というツボが有名です。

慢性的な吐き気や胃のむかつきを改善したい場合は、背中やお腹にある胃の反射区内のトリガーポイントを治療することで改善がみられます。

生理痛の軽減

内臓の異常は腹筋の緊張状態によく反映されされます。

内臓の痛みは腹筋に筋肉の緊張や痛みを起こします。これを内臓体性反射と言います。

逆に、腹筋が緊張状態にあっても内臓に影響を与えることもあります。これを体性内臓反射と言います。

生理痛は腹筋下部の緊張状態をつくり、腹筋下部の緊張は生理痛を起こします。

腹筋下部のトリガーポイントを治療して緊張状態を改善することで、
生理痛を軽減し、月経困難の状態を改善することができます。

睾丸の痛み

泌尿器・生殖器系の痛みは、なかなか他人に相談しづらい場所ではあります。

泌尿器科で検査をしても問題が無くて困っておられる方が意外と多いです。

腹筋下部にトリガーポイントができると股関節(鼠径部)や睾丸に痛みが放散されることがあります。

この痛みは腹筋下部にトリガーポイント治療を行うことで治ります。

また、陰部神経の圧迫によっても同様に睾丸に痛みが出ますが、

この場合も陰部神経を圧迫する梨状筋のトリガーポイントを治療すれば治ります。

男女関係無く、会陰部の痛みはこれらの筋肉のトリガーポイントが原因であることが多いです。

原因は、痛む箇所から離れた場所にある筋肉にあるのです。

繊維筋痛症

繊維筋痛症とは原因不明の体の痛みに苦しむ謎の病気とされています。

しかし、これは病院における検査(レントゲンやMRIなどの画像診断、血液検査、整形学徒手検査)において不明というだけで、

決して全てが治療法の無い難病という訳ではありません。

繊維筋痛症の多くの患者さんがトリガーポイント治療によって痛みの改善がみられます。

病院で行われるレントゲンやMRIでは筋肉の問題は発見できず、

また、筋肉のトリガーポイントによって起こる痛みは体の遠く離れた部位に放散する為、一般的な整形学検査では痛みの原因を特定しづらいのです。

下腹のたるみの原因は?

決して太っているわけでは無いのだけれど、何だか下腹がたるんでみっともない・・・今までこんな事無かったのに・・・

という方は、腹直筋にトリガーポイントが発生的している可能性があります。

腹直筋にトリガーポイントが発生すると、筋肉の緊張部位と弛緩部位の差が激しくなり、全体としてたるんだ印象を与えます。

こういう方は、腹筋運動はともかく腹直筋のトリガーポイント治療が必要です。

TPPと医療制度

TPP参加で大きく影響を受けるものとして農業の他に医療制度があげられます。

具体的には国民皆保険制度から民間の任意保険へ切り替えが行われる可能性が高いと言われています。

これは富裕層を除いてはとても不利な切り替えとも言えます。

個人的には、保険の取扱いが民間になる事で、保険で鍼灸やカイロプラクティック施術ができる可能性があり、

今の保険制度の悪用や、医療機関が元気なお年寄りのサロンと化してることによってここ十数年で爆発的に財政を圧迫している事実を考えても全面的に反対というわけではないです。

しかし国益を考えると、アメリカの保険会社が一人勝ちしてしまうであろう状況はとても見過ごせるものではありません。(おそらくそれが今回アメリカが要求する手土産なのでしょうが・・・)

国民皆医療制度の崩壊は自民党政権にとっても死活問題ですし、どこで折り合いをつけるのか・・・今からとても心配です。

エコノミークラス症候群対策

2002年の日韓W杯前に高原直泰選手が発症したことで有名になったエコノミークラス症候群。

主に、大腿静脈や大腿動脈の血行不良で血栓ができてしまい、血管の閉塞を起こして最悪の場合は死に至る恐ろしい病気です。

飛行機のみならず長時間の自動車の移動など体を動かしにくい状況下で起こります。

予防策は血流を妨げる要因を全て取り除くこと。

血液の粘度改善の為に水分を多めにとる。時折休憩して体を動かすことが大切です。

血流をよくする為に普段から気をつけておく事は、悪玉コレステロールを減らすこと。足の筋肉を柔らかくしておくこと。

特に血流に大きく影響するのは、お尻・内股・ふくらはぎ。この3点が硬いと血栓のできるリスクは高くなります。

普段、足の筋肉が硬い・足がむくむ・足はつりやすい という人はとくに注意が必要です。

顔のむくみ改善

患者さんより顔のむくみ改善の質問がありましたのでアップします。

顔のむくみとは主に顔面静脈の閉塞です。

むくみは主に目の下にでき、腫れたりクマになったりします。

顔面静脈は目の下から下顎角(顎のエラにあたる部分)に向かって流れます。

途中で筋肉の硬化があると流れがせき止められて水分が貯留し、顔がむくみます。

特に眼輪筋と咬筋が重要で、目の下を撫でるように優しくマッサージし、下顎角の筋肉のしこりをやや強めにしっかり指圧します。

基本、小顔エステも同じ原理です。

咬筋の硬化は、顎関節の歪みから起こりやすく、むくみや口元の歪みにつながりやすいので、美容の観点からもカイロプラクティックの顎関節の矯正は有効です。

歯の痛みの緩和

鍼灸には歯の痛みを緩和するテクニックもあります。

東洋医学的には歯は大腸経と呼ばれる経絡の下にありますので、同じく大腸経の上にある合谷と呼ばれるツボがよく効きます。

合谷は手の親指と人差し指の間の水かき部分にあります。ここを刺激します。

私は西洋現代医学的に歯に痛みを放散する咬筋や側頭筋のトリガーポイントを治療します。

どちらも歯の痛みを緩和することができますが、トリガーポイント治療は歯の治療が終わった後も残る痛みを完治させる為の根本治療としても非常に有効です。