くしゃみと腰痛

くしゃみ程度でぎっくり腰になった・・・

ありえない・・・

と言って来院される患者さんは実は結構おられます。

くしゃみ程度・・・と思われるかもしれませんが、くしゃみは腰痛の原因に充分なり得ます。

息を強く吐き出す時に腰方形筋が強く収縮するのですが、この筋肉はぎっくり腰の時によく傷めやすい筋肉です。

くしゃみの時に腰方形筋を急に収縮させることは、ウォーミングアップ無しにいきなり全力ダッシュするのと同じです。

体が冷えていたり、筋肉が固まっている時に、いきなり全力ダッシュしたら筋を傷めることがありますよね?

それが、くしゃみによって腰に起こるのがぎっくり腰です。

解決策としては、普段からトリガーポイント治療やカイロプラクティックなどで腰の筋肉を柔軟に保つ事、くしゃみをするときに腰を伸ばした正しい姿勢をとる事で、腰痛を防ぐことができます。

坐骨神経痛とトリガーポイント治療

坐骨神経痛に苦しむ人は非常に多いですが、原因は何なのでしょう?

坐骨神経とは何なのか?

坐骨神経とは、第4腰神経〜第3仙骨神経の集合体です。

この神経は脊髄から分岐し、椎間孔・仙骨孔・大坐骨孔というトンネルをくぐり抜けて足の方へ向かいます。

この3つのトンネルのどこかに狭窄があり、神経が圧迫されると、お尻〜太ももの裏や、ふくらはぎの外側、足の裏や指先などに痺れが現れます。

トリガーポイント治療が最も有効なのが、大坐骨孔での圧迫によって起こるタイプの坐骨神経痛です。

大坐骨孔の上を覆うように付着する梨状筋にトリガーポイントが発生すると、神経の通るトンネルが塞がり、坐骨神経痛が起こります。

トリガーポイントを治療して、神経の通るトンネルを広げてやると神経痛はきれいに無くなります。

椎間孔や仙骨孔での圧迫はカイロプラクティックが有効です。

自分がどのタイプの坐骨神経痛なのかは来院時に説明し適切な治療を選択致しますので、一度、御相談下さい。

立ち仕事の腰痛予防ストレッチ

「立ち仕事は腰にくる」

という話をよくお伺いします。

しかしながら、腰椎へかかる圧力は立っている時より座っている時の方が強いんです。

ではなぜ、立ち仕事は腰にくるのでしょう?

それは、立ちっぱなしで疲労した足の筋肉が、骨盤を牽引して腰に負担をかけているからです。

特に、太ももやふくらはぎの裏の筋肉が疲れてパンパンに張ってくると腰に痛みが現れます。

立ち仕事で腰が痛い人は、腰を揉んだり伸ばしたりするより、太ももの裏やふくらはぎを柔らかくすると腰の痛みがとれます。

それにはストレッチボードを使ったハムストリングや下腿三頭筋のストレッチとこれらの筋肉へのトリガーポイント治療が有効です。

ストレッチはストレッチボードを使わなくてもできますが、職場や家に一つあると便利です。