「正座は膝に悪いからしない」という人が大変沢山いらっしゃいます。
こちらが膝痛予防の生活指導として正座を推奨しても、まず聞いてもらえません。
理由は、お医者様が「正座は膝に悪い」とおっしゃるから。
一部のお医者様は、正座の姿勢が軟骨(半月板)を圧迫すると言いますが、実際に正座が原因で軟骨がすり減るという証明はされていません。あくまで推測で語っているにすぎないのです。
むしろ、生活が洋式になり、正座をしなくなってから膝に痛みがでるようになったという人の方が圧倒的に多いのです。
理由は、正座をしなくなって大腿四頭筋の柔軟性が低下したから。
大腿四頭筋は膝蓋靱帯という膝の靱帯に付着する為、膝関節の柔軟性に大きな影響を与えます。
大腿四頭筋が硬くなり膝関節の柔軟性が低下すると、膝の曲げ伸ばしが困難になり、膝の動きに痛みが伴うようになります。
柔軟性を高める為にはストレッチが良いのですが、大腿四頭筋のストレッチ方法とは正座なのです。
正座とは大腿四頭筋のストレッチを習慣的に行う方法なのです。
正座をすると膝が悪くなるという証明はできませんが、正座は膝に良いという証明はできます。
どちらを信じるかは自由です。
ただし、当院で正座を指導した患者様にだけは、しっかり頑張って頂きたいと思います。